何年ぶりだったのか。。
久々のロス、子供たちを連れて何度か訪れたその街は、ハリウッドやサンタモニカの想い出がいっぱい。
しかし、向こうに娘がいるものの、一体どんな旅となるのやら、探検に出かけるような心持ちで飛行機に乗ったのでした。
機内で、映画を観るのに、時期的に良かったのか、アカデミー賞の作品がいくつもあり、ラッキー!思わず笑みがこぼれてしまう。。
さて、どれを選びましょうか。 ☆ダラス・バイヤーズ・クラブ 実話とある。
治療薬普及のために国や製薬会社と戦った男の実話、1985年。
ウーン、のっけからいつもと違うわね、、、でもこれ、これから始まる旅の大事なエピローグなのです。
主人公のロン、電気工でロデオカウボーイの彼が、エイズで余命30日と言われてからの変貌ぶり、というか、およそ理屈を超えた生きるという本能の目覚め。
栄養知識など無縁の彼が、メキシコの元医師から、飲んでいる臨床薬の副作用の怖さ、ビタミン、ミネラル、亜鉛で、免疫力を高めろと、言われる場面では、ひとりそうそう!と大きくうなずいてしまう。
結局、本能の目覚め、反骨精神は、もっと奥深くロデオカウボーイの生きている意味まで引っ張り出し、偏見や弱者への視線をもあぶりだす。
映画である前に素晴らしい実話なのだ。
ガイドブックではない。