久々に横浜にも雪が。
それも積もらないボタン雪。
雪は、音もなく静かに降り積もるものだから・・・その静けさは幼い頃の原風景を想わせる。
日本海 柏崎 真っ黒い波のうねりは鯨波。
巨大な入道雲。
そして人っ子ひとりいない砂浜。
記憶には音がなく。 一枚の絵画のようだ。
一方、街中の、父親がほんの一年やっていたパチンコ屋の記憶は、威勢がいい。見事に音だけ。
多分その頃のお決まり? 軍艦マーチと流行歌 河は流れて(仲宗根美樹)。
この二曲は耳にこびりついて離れない。どうしてくれよう、お父さん!
視覚の記憶と聴覚の記憶は、別物ながら私の原風景にぴっちり納まっている模様。
そうして、時々、どこか懐かしさを覚える場面に出会う度、それは唐突に表れては私を驚かせる。
遠々眠れる自然の原風景は・・・色褪せる事を知らぬ記憶の絵画なのです。